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●ボンバードラミの馬的着付け的音人生 (^-^)/
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43)13人の刺客
44)武士の家計簿
45)the magic on belle isle
46)グスコーブドリの伝記
47)少年と自転車
48)僕たち急行A列車で行こう
49)悪人
50)恋はデジャヴ

45)自分の中にある忘れがたいアメリカ人の部分が一気に噴出し快楽的に楽しめた。
監督を調べたらロブライナーはスタンドバイミーやミザリーを撮った伝説的な人だと知った。
奥さんに先立たれ、生きる気力を失った初老の西部劇作家が
別荘で一夏過ごすうち、お隣に住んでいる人々と出会い変わってゆく。
特に隣に住む9歳の少女に物語の作り方を教えているうちに
忘れかけた書く事への情熱を次第に取り戻す。
言葉がものすごくきれいで聴いていて気持ちがよい。
それに子供に話を教える過程がまるで音楽と一緒でこれまたはっは〜ん。
子供は既に物語を作る事が出来る。
それを知らないだけなのだ。
彼が少しずつヒントを出して気付かせる。
そうそう。音楽もそんな感じ。
「見えないモノを探し続けるように」


46)絵はとても美しい。ブレードランナーみたい!
でも宮沢賢治が残したメッセージって言うのは違うんでないの。
プロパガンダ映画もしくは宗教勧誘映画に見えてしまった。
昔の美しい暮らし(自給自足)→戦争(干ばつ)→高度成長何も考えず働く。思考停止。(繭を編む)
→自分の事しか考えないでゴミや悪い空気を他の国に向かって垂れ流す(アカヒゲ田んぼ)
→勉強して理想ができる。人の役に立つ。自分が味わった辛酸を次の世代に渡したくない。
強い意志により自己犠牲的に私利私欲を捨て他者の役に立つ。
熱く、熱く、なんなら暑苦しいくらいに。
頑張ればいい。。
頑張ったってどうにもならないのが世の中だよ。
滅私ってそういう事ではないと思う。
誰にも知られず埋もれる生き方を恥じないという事じゃないの?
死んで役に立つって、今時人柱じゃ有るまいし。
だれにも認められなくてもひっそりやる事をやってれば
良いではないかって事何じゃ無いんですか?
命かけて何かを守るって美談のように言いますが
それはただの粗忽者です。
命をかけずさっと守ってそれについて一言も言わないで黙ってる。
誰からも評されない。何故なら誰もその人が助けたという事を知らないから。
こうして英雄的に少年が奇跡を起こした!って新聞の見出しみたいに宣伝するのが
そもそも本論と真っ向からぶつかっちゃうではないでしょうか。


43)13人の刺客!!!
三池監督=悪の教典の監督そうか。結びついてなかった。わっちのばかばか。
顔をゆがめながら見る。冒頭の切腹シーンも首に欠陥が浮き立ち
ぐちゃぐちゃという肉の切れる音とあいまって。
エチケット袋プリーズ状態。
田舎の小さな藩に立ち寄った殿はそこの若い侍の妻をレイプ。
駆け寄る若君を串刺し。滅多切り。
続いて、手足を切り落とされた女が殿の生きたラブドール。
いらないからポイ捨て。
殿は切腹してまで訴えた間宮家の残された家族を的にして
弓道。
エチケット袋溢れる。
稲垣吾郎さんの役所にこの間みたダークナイトの
ジョーカー役ヒースレジャーを見た。
突き抜けた悪。悪のイディア。
武士の世の矛盾をついてくる。
盲目的に上に従うしか無い形式の中では
かような凄惨な事がまかり通り許される。
ある意味一番空の境地に近い存在。
主君に仕えるのが武士の勤め。
しかし武家の構造自体が崩壊している江戸末期。
形だけ有って機能してないもの。
世の中に沢山転がっている。
形だけ有って機能してないもの。
資本主義、家族、地方自治、会社。
逆切れ、素直、すねる、マイナスな反応は稲垣。
このままでは駄目だ。なんとかしないと。プラスな反応。別所。
つまり同じ主題に対する表と裏なのだ。
市村さんは矛盾する体制の迎合的象徴⇄山の男。伊勢谷。誰にも何処にも属さない。
剣豪にお手合わせを願い出た島田。
しかし「大事の前に辞めておいた方が良いですよ」と
一蹴される。
このシーンは剣術を扱う人の研ぎすまされた感覚を表す面白いシーン。
島田の佇まいを見ただけでこれから何か大変な事をしようとしている
と見破る。
それだけこの剣豪は凄いということを台詞のやり取りで表している。
実際剣豪同士は抜く前に優劣が分かってしまうらしい。
島田にコンプレックスを抱く鬼頭の様子もよく描かれていて
認めているけど認めたくないだから卑屈になる意固地なる。
わかるなぁ。同感!
鬼頭の台詞で島田は凄いだから周りに凄い剣豪仲間達が集まる
という事の説明になっている。
13人で200人以上の兵に挑むという無謀な戦いが始まる動機付け
ばっちり!
で面白い事にこの戦いな無意味な事を島田も殿様も分かっている。
市村だけが形式という箱を守ろうとするからこの戦いがある。

44)43あとにこれを見ると。残念な気持ちになる。
仲間由紀恵のわざとらしい演技に吐きそうになって一回さらっと見るのがやっとであった。
結婚式のシーンの沈黙目と表情だけの演技にはエチケット袋が必要だ。
編集やシーンの選び方などからも、もっさりカンが漂っていて
2時間が果てしなく長く感じた。
故に1日自体が長かったことに感謝。
そろばんで武家を支える刀を使わないけれど武士。
という部分と
父子の間の葛藤。
そろばんなんかで生業をし武士で有るという事に合点の行かない息子。
生真面目な性格で藩内の横領に気付いて帳簿で証明し出世する下り。
なのになぜか貧乏で家財道具を売らなきゃ暮らしていけないのか。
家計簿帳簿を付けるプロなのに家の者を全て売り払わないと生きて行けない
って。
それプロとしてどうなの?
主題がぶつかりすぎて、意図が全く読み取れなかった。
そろばん方は刀で武士をしているより
低いとか悪いとかそういう前提が有るのだろうか。

47)少年と自転車。
父に捨てられた息子。事実を受け入れる事が出来ない。
お父さんが自転車を売ってしまうはずが無い。
=自分を愛していないはずは無い
淡い期待に人生のすべてをかける少年の幼い壊れ易い心。
児童ホームに入れられてもなお信じ続ける。
記を見計らっては脱走し家に帰って父の部屋に入れてもらおうとする。
其処で知り合った女性に週末だけ里親になってもらう。
まず日本だとこの制度が無い。
子供から「ねぇ週末だけ里親になってよ」
「寮長に聞いてみないと」
っていう台詞は日本ではまずあり得ない。
日本にもそういうのが有れば良いのに。
両親のいない子とそうではない子がどんどん離されて行く
両親のいる子の生きる普通の社会から隔絶されて行きやすい
息子が重荷だからホームに入れてもう会わないと考える
父親も日本にはいないのかもしれない

邪魔だという事を言い続けながら子供を直接的に傷つけ続ける。
ヒミズの父親のように。
どっちもどっちだけど。
フランスの方が国としてそういう父親の犠牲になる受け皿を
2重にも3重にも用意しているのだ。
ホームが有り、週末里親制度が充実していて、そういう環境を当たり前とする
里親予備軍的存在もいる。
両親から捨てられた息子が一人でボートハウスで暮すなんて
ありえないわけだ。
日本ではレールに乗った人は何処までも住みやすく
乗れなかった人には何処までも厳しく住みにくい世の中である。
逆もしかり
施しを受けるのをよしとしない
恥をかくくらいなら死んだ方がまし
優しさや施しのようなものを偽善ととらえたり
横柄何様と考える風潮もある。
だからどっちに転んでも
優しさを発揮する方にも二の足を踏むような仕掛けが有り
優しさを施される方にもそれを受け入れられない仕掛けが有る。
日本はほとほと生きにくい国になって来ている。
お父さんをお金でつなぎ止めようとするけなげで幼気な少年に
愛をもらえない人の必死さをみいだし人生の重さ、辛さを改めて考えてしまった。
最後に殴った青年に殴り返されて死にそうになる場面。
これは何のメタファーか。
里親ままを悲しませないために絶対に喧嘩したくない
気付いたら誰を責めるでも無く
自転車に乗って里親ままのもとへ帰る
少年は希望を知った。
それを与えたのは里親ままの無償の愛。
子供の演技が抜群に良くてぐわーっと話に引き込まれる。
世間が与える圧力縛り拘束を無言の目つきと態度で弾きちぎって行こうとする彼の
熱い愛への渇望が切なく胸に響きました。
フランス映画ディープ。

48)大丈夫。少しだけ好き。
仲間由紀恵さんわざとらしいとか言ってごめんなさい。
武士の家計簿よりはるかにわざとらしい。
けどわざとわざとらしくやっているのだという事が分かりました。
わざとらしくやりまくる事でわざとらしさの先に突き抜けて行く。
つまら無いのかと思ったらつまらないを超えていく。
超局所的な鉄ちゃんが二人。
車窓の景色を楽しみつつ音楽を聴く不動産関係の会社員の小町圭さん。
鉄道の鉄の素材やエンジンや電車そのものに興味が有る下町工場の機械工のコダマさん。
鉄道マニア的独特な間で会話が時代を無視した人たち
ある者に異常なまでに特化した人たち独特の
不思議な雰囲気。
気持ちがよい。
世間で今何がはやっているかとか
そういう事に全く頓着しないから何の焦りも無い。
そういう人たちにしか出せないのんびりとした空気。
それを象徴するかのような衣装。
時代を感じさせない。
つまらない訳が分からない
から一気に超大好きに変更。
面白いフックのある映画でした。
しゃべり方もわざとものすごいところで切ったりして
独特だ。
信じられないほどわざとらしいとこれまた気にならなくなってくる。
見る側に変換スイッチを入れさせればこれははまる。
いつも見ている者と同じテンションで見ると多分好きに離れないだろう。
見る側のギアを問うている。
こっちにシフト変換機能がいるのですね。
面白い。







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最近
最近、YoutubeでB21スペシャルが出ていた番組「1or8」を見ています。
これは「B21スペシャル 1or8」で検索すれば見れます。
この番組はとにかく過激で今だったら放送出来ないものばかりです。
特に「ヒロミ宇宙へ!! (企画発表) 」でヒロミさんがロケット花火をたくさん背負って宇宙に行く企画についていろいろ話していて、その後、本当にやってしまい、ヒロミさんは大火傷してしまい、ニュースになってしまいました。
(nicozonで「ヒロミ宇宙へ」と検索すれば見れます。)
それ以外では「進め!電波少年」、「渡辺徹ブチギレ」、「伊集院光 TV初出演 冗談画報Ⅱ オペラの怪人伊集院光ミニリサイタル」、「ナンチャンを探せ!」、「パンツ大作戦」、「南原vs福原 卓球」を見ています。
広田亜久良 2013/03/16(Sat)13:57:28 編集
無題
興味深いですね。早速見てみましょう。
なんだか昔見た記憶も何となく有ります。
映画も面白いです。
最近見たので良かったのは
僕たち急行A列車で行こう
です。
見てみて下さいレンタル出来ます。
ボンバードラミ 2013/03/16(Sat)14:00:59 編集
live info
■7/29(mon)
吉祥寺mandala2
ボンバードラミ(vo gt)
西海しげる(gt)
越智泰彦(eb)
start 20:00~¥2000


都内ツアーのスケジュール詳細
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profile
ボンバードラミ

10月1日火曜日生まれ
天秤座 A型 寅年

職業:天職探し中
趣味:考えること
気質:ゾウ的
着物を着て、馬に乗って、作った音源を売り歩く。
そんな夢を実現するために格闘悶絶,抱腹絶倒,七転八倒三歩進んで五歩下がる日々を恥も外分もなく送る生き物。


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